子供の運動能力「跳」高「投」低 50年の変化に差
ピークには届かず 文科省調査

2014/10/12付
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 「走る」「跳ぶ」といった子供の運動能力は、東京五輪が開かれた1964年当時を上回っていることが12日、文部科学省が実施した2013年度の体力・運動能力調査で分かった。ただピークの85年ごろには戻っておらず、文科省は「学校や地域で運動する機会をさらに増やしたい」としている。

 調査は東京五輪を契機に始まり、体育の日に合わせて公表している。50回目となる今回は昨年5~10月、全国の6~79歳の男女を対象に年齢に応じた7~9項目を調べた。

 10歳の結果によると、20秒間に幅1メートルの間を行き来して敏しょう性を測る反復横跳びは男子42.97回、女子40.69回となり、64年(男子33.6回、女子33.53回)を大きく上回った。握力は男子が50年前の16.74キロから17.36キロに、女子が同15.04キロから16.55キロとなり、50メートル走のタイムも男女とも0.02秒縮まった。

 一方、ボール投げは男子24.45メートル、女子14.37メートルで、いずれも50年前を下回り、特に男子は6メートル近く下がった。文科省は「体格や運動能力は全体的に向上したが、野球をする子供が多かった当時と比べスポーツが多様化し、『投げる』動作に慣れていないとみられる」とみている。

 調査では、50年間の運動能力の推移も分析した。11歳では握力、50メートル走、反復横跳びはいずれも85年ごろにピークを迎え、その後は98年ごろまで低下傾向か横ばいが続いた。近年は徐々に回復しているが、ピーク時には達していない。

 順天堂大の内藤久士教授(運動生理学)は「前回の東京五輪を契機に、栄養状態が改善したりスポーツに取り組む子供が増えたりしたことで運動能力が改善した。85年ごろからの低下傾向は、テレビゲーム人気などで外遊びの機会が減ったことなどが影響している」と分析している。

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