津波で被災の宮城の寺、一文字写経で再建費 目標の9割集まる

2017/1/16 11:50
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 東日本大震災の津波で被災した宮城県山元町の曹洞宗徳泉寺が、好きな文字を書いたはがきを寺に納めてもらい、その納経料を再建費に充てる「一文字写経」を募っている。震災から5年以上過ぎて目標額の9割が集まり、あと一歩。徳泉寺の住職を兼務する徳本寺の早坂文明さん(66)は「早く再建を果たし、これまでの応援に恩返ししたい」と話す。

 徳泉寺は海から約300メートルの位置にあり、建物が津波で流失。本尊だけが約2キロ離れた田んぼで見つかった。「被災した檀家の心の支えにしたい」と再建を決心。お経の文字や願いを込めた文字を書いたはがきを送ってもらい、納経料5千円を資金とする取り組みを始めた。

 最初の納経者は昨年7月に亡くなった放送タレントの永六輔さん。講演会を開催したことが縁で交流があり、震災発生から1年となる2012年3月11日、徳本寺の法要に訪れ「六」と書いた。南無阿弥陀仏を指す「六字の名号」から選んだという。

 これまでに全国から約2800万円が集まった。現地再建に向けた準備中で、18年夏に完成する予定。はがきは再建した寺に納めて供養する他、曹洞宗大本山の永平寺(福井県)から贈られた杉の木札に転写し、寺の内部に掲げる。

 申し込み後、文字を書くはがきや本尊が描かれた金属製のお守りが送られる。〔共同〕

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