「ムーミン」色あせぬ魅力 作者生誕から100年

2014/8/11付
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 世界中で人気のキャラクター「ムーミン」の生みの親、フィンランドの女性作家トーベ・ヤンソンさん(1914~2001年)の生誕から9日で100年を迎えた。児童文学の枠を超えた作品の魅力は今も色あせない。今年は日本を含む世界各地でさまざまな関連行事が行われ、改めて関心が高まっている。

 フィンランド南部バルト海沖にあるクルーブハル島にひっそりとたたずむ1棟のコテージ。ヤンソンさんは60年代半ばから約30年にわたって夏をこの小さな島で過ごしたという。

 コテージは地元の人々により、ヤンソンさんが暮らしていた当時のままに保存されている。使い込まれた机に加え、本棚には「日本の貝類」と題された本も。電気もない島で、ヤンソンさんは大自然と向き合いながら創作活動に没頭した。

 「世界中から訪問希望が後を絶たない」と語るのは、島の案内役を務める地元住民のバルグレンさん(63)。ただ、商業主義を嫌ったヤンソンさんの意向で一般公開されるのは夏の一時期のみだ。

 40カ国語以上に翻訳され、アニメでも親しまれた童話ムーミンシリーズ。美しくかつ厳しい自然に囲まれたムーミン谷を舞台に、不可思議で愛らしいキャラクターたちが喜びや悩みに真正面から向き合う。

 ヤンソンさんのめいのソフィア・ヤンソンさん(52)は「恐怖や憧憬、孤独や冒険といった、人々が日常的に感じている普遍的なテーマが描かれている」と説明する。

 今年はフィンランド内外で特別展や記念行事が相次ぐ。日本でも今年春から各地で原画展が開かれているほか、ムーミンのテーマパークを建設する計画も進んでいる。

 フィンランドのムーミン関係地をめぐる日本からのツアーは発売後すぐに完売。同国南西部にあるムーミンの世界を再現したテーマパークでの結婚式も人気だという。

 ソフィアさんは「日本のファンはイラストや言葉で表現されていない部分も感じようとしてくれる。繊細なニュアンスや美に対してすばらしい理解がある」と話している。(クルーブハル島=共同)

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