青函トンネルで特急発煙 乗客120人歩いて避難、2人搬送

2015/4/4付
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 3日午後5時15分ごろ、北海道と青森県を結ぶ青函トンネル内を走行中の函館発新青森行き特急スーパー白鳥34号(6両編成)の5号車床下のモーター付近から煙が発生し、列車は旧竜飛海底駅(青森県外ケ浜町)から青森側へ約1キロのトンネル内で緊急停車した。約120人の乗客らは車外に出て地上に脱出した。

 JR北海道によると、青函トンネル内から列車の乗客が避難するのは1988年3月のトンネル開業以来、初めて。同社の西野史尚副社長は4日未明、札幌市内の本社で急きょ記者会見し「大変ご迷惑をおかけしました」と謝罪した。

 事故の原因については、モーターに電気を送る配線に過電流が流れ、被膜が焦げて発煙したとみられるとした。同社は2016年3月に北海道新幹線の開業を控えており、西野副社長は「トンネルの中で車両故障が起きた場合の避難誘導体制を検討、訓練し、開業に向け万全の準備を進める」と説明した。

 同社によると、乗客は降車し、深さ約140メートルの旧竜飛海底駅まで歩いて移動。さらに避難設備のケーブルカーに乗って地上に避難した。青森地域広域事務組合消防本部によると、乗客の女性2人が体調不良を訴えて病院に搬送された。

 5号車にいた車掌が異臭を感じて窓の外を確認したところ、火花を目撃し、床下から白煙が上がったという。車掌が非常ブレーキを作動させ、緊急停車後に運転士が車外に出て消火器を使い、煙は間もなく収まった。

 列車は2002年製造。同社は「発車前に整備担当社員や運転士が点検したが、異常は見つからなかった」と説明している。今後、トンネル内から列車を出し、詳しく原因を調べる方針。

 青函トンネルは全長53.85キロで北海道知内町と青森県今別町を結び、トンネル内部には緊急避難用の竜飛海底駅と吉岡海底駅(北海道福島町)が設置された。北海道新幹線の工事に伴い、14年3月に両駅とも廃止されたが、現在も照明や避難設備は残っている。〔共同〕

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