石原氏「任せていた」小池氏「無責任」 豊洲巡り応酬

2017/3/3 22:33
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 「すべて任せていた」――。豊洲市場の移転をめぐる問題で3日に記者会見した元東京都知事、石原慎太郎氏は、重要な政策判断を部下や専門家の判断にほぼ委ねていたと強調した。小池百合子知事は「人の責任というのは簡単」として、石原氏の姿勢を疑問視。土壌汚染のある豊洲になぜ移転を決めたのか、真相解明は都議会百条委員会に持ち越された。

日本記者クラブで記者会見する石原元都知事(左)と、都庁で記者会見する小池都知事(いずれも3日午後)
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日本記者クラブで記者会見する石原元都知事(左)と、都庁で記者会見する小池都知事(いずれも3日午後)

■用地取得の経緯

 1999年に都知事に就任した石原氏だが、会見では着任前の95年時には、豊洲が有力な移転候補地として上がっていたと説明。「就任して早々、既定路線というような話を、担当の副知事から聞いた」と述べた。

 当時、豊洲の用地は東京ガスが所有し、交渉が難航していたことから、石原氏は側近だった浜渦武生副知事(当時)に担当を変更。浜渦氏は2000年、東ガスの担当者に「水面下でやりましょう」と打診した。

 会見では両者の交渉内容について質問が集中したが、石原氏は「(経過の)報告は受けていない」「小さなことにかまけていられない。部下を信頼し、一任していた」と強調した。

■汚染対策の負担

 「なぜ土壌汚染対策費用を都が負うようになったのか」。小池氏は3日の都庁での定例記者会見で疑問を呈した。東京ガスとの土地売買契約で、小池氏が着目しているのは「瑕疵(かし)担保責任の免除」の合意だ。土壌汚染対策費として東京都は当初586億円と試算し、東京ガスの負担分を78億円とした。その後対策費が膨らみ最終的に858億円に上ったが、当初の合意により、東京ガス側の新たな負担は免除された。

 これについて石原氏は「専門的すぎて、交渉当事者に委ねるしかなかった」と弁明。瑕疵担保責任に関する合意があることについては、都が昨年10月、石原氏に送った質問状で初めて認識したといい「今になってみると、とても大事なものだと思う」と述べた。

■移転延期の判断

 石原氏が語気を強めたのが、豊洲への移転延期。石原氏は「権威ある科学者が豊洲は問題ないと言っている」としたうえで「築地で働いている人を生殺しにしたままほったらかし。(豊洲市場の)ランニングコストもべらぼうにかかる。混迷の責任は小池さんにある」と批判した。

 一方、小池氏は石原氏の会見後、都庁内で記者団に応じ、「きちんと都政を責任ある姿でやっていくなら、あまり人に任せるのはよくなかったのでは」と反論。石原氏が20日、都議会の百条委に出席することを挙げ「どういう対応をするのか、見ていきたい」と話した。

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