福島第1、地下水のくみ上げ開始 浄化して海へ

2015/9/3付
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 東京電力は3日、福島第1原子力発電所の建屋周辺にある「サブドレン」と呼ぶ井戸から地下水をくみ上げる作業を始めた。地下水は浄化設備で放射性物質を取り除いたうえで近く海に流す。原発敷地内の大量の地下水は建屋に流れ込んで新たな汚染水になり、廃炉作業の大きな障害になっていた。

 1~4号機の建屋周辺にある41本の井戸のうち山側の20本で、地下水のくみ上げ作業を始めた。くみ上げた水には、事故時に建屋周辺に飛び散った放射性物質が含まれる。浄化装置で濃度を最大約1万分の1に下げ、水質を確認したうえで港湾に放出する。放出の時期は漁業関係者などと話し合って決める。

 第1原発では、現在も原子炉を冷やすために水を注入している。水は核燃料などに触れて放射性物質を高濃度に含む汚染水となり、建屋内にたまっている。ここに1日約300トンの地下水が流入して混ざり、汚染水を増やしてきた。

 東電によると、くみ上げによって建屋への地下水の流入量が半分の1日150トンほどに抑えられるという。1~4号機の周辺では土壌を凍らせて地下水の流入を遮る「凍土壁」の工事も進んでおり、これらの対策を組み合わせることで、2016年度には1日100トン未満に減らす計画だ。

 東電は昨年8月に井戸からくみ上げた地下水を浄化して海へ流す計画を打ち出したが、汚染した雨水が外洋に長期間流出していた問題が今年2月に発覚。地元の漁業関係者は容認の議論をいったん白紙に戻した。東電は謝罪と説明を続け、福島県漁業協同組合連合会は8月に計画容認を正式に決定した。

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