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アトピー性皮膚炎のかゆみ抑制 京大など新薬候補確認

2017/3/2 11:51
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 京都大学の椛島健治教授らは2日までに、国際共同で実施した臨床試験(治験)で、抗体を使った医薬品(抗体製剤)の候補物質に、アトピー性皮膚炎のかゆみを抑える効果があることを確認したと発表した。日本人の1割ともいわれるアトピー性皮膚炎の新たな治療薬になる可能性があり、2年後をめどに国への承認申請を目指す。

 候補物質は中外製薬が作製した「ネモリズマブ」。かゆみは生理活性物質のインターロイキン31(IL31)が神経細胞に結合することで起きるとみられているが、この物質は先に細胞に結合し、IL31の結合を妨げる。

 京大と、米英独ポーランドの6病院が共同で治験を実施した。患者を4グループに分け、それぞれに偽薬(プラセボ)や異なる量のネモリズマブを投与した。かゆみの強さを数値で回答してもらったところ、十分な量を投与した患者は1週間でかゆみが弱まり始めた。

 12週間後には、患者の6割強でかゆみの強さが半分以下になった。また床についてから短時間で眠れるようになり、熟睡する時間も長くなった。

 今後、患者の数をさらに増やして、効果や安全性、最適な投与量を詳しく調べる大規模な治験を実施する。米臨床医学誌のニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(電子版)に3日掲載される。

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