リニア新幹線、国交相が着工認可 27年開業目指す

2014/10/17付
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 太田昭宏国土交通相は17日、東海旅客鉄道(JR東海)が申請していた東京(品川)―名古屋間のリニア中央新幹線の工事実施計画を認可した。超電導リニア技術を高速鉄道に導入するのは世界で初めてで、2027年の開業を目指す。総事業費5兆円にのぼる巨大プロジェクトが国の基本計画決定から41年を経て動き出す。

リニア実験センターで公開された新型車両L0系(9月22日、山梨県都留市)=共同
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リニア実験センターで公開された新型車両L0系(9月22日、山梨県都留市)=共同

 認可を受け、JR東海は沿線住民への説明会や用地買収に着手する。来年春にも本格的な工事を開始する。今回の認可対象は路盤、トンネル、高架橋など早期に対応が必要な土木構造部分で、事業費は4兆158億円に上る。駅舎や車両など設備分も今後追加申請するので、総事業費は5兆5235億円に増える。すべての事業費をJR東海が負担する。

 閣議後の記者会見で太田国交相は「三大都市圏の人の流れが劇的に変わり、国民生活や経済活動に大きなインパクトをもたらす重要なプロジェクトだ」とリニア新幹線の意義を強調した。

 JR東海は全国新幹線鉄道整備法に基づき、8月26日に品川―名古屋間の工事実施計画の認可を申請した。国交省は技術基準への適合や環境への配慮、工事予算の妥当性を審査した結果、計画を適当と判断した。

太田国交相(右)から認可書を受け取るJR東海の柘植社長(17日、国交省)
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太田国交相(右)から認可書を受け取るJR東海の柘植社長(17日、国交省)

 工事で発生する残土の処理方法や河川流量の減少をめぐり、沿線の自治体や住民の懸念は残る。太田国交相は「工事の実施状況を注視し、必要な措置が講じられるよう指導していく」と、地元への不安払拭に努めるよう求める考えを示した。

 リニア新幹線の最高時速は505キロメートルで、品川―名古屋間の所要時間は現在の約1時間30分から40分程度に短縮される。料金は東海道新幹線「のぞみ」の指定席料金に700円程度を上乗せした水準となる見通しだ。

 286キロメートルに及ぶ営業区間のうち86%はトンネルで、深さ40メートル以上で地権者への事前補償が原則要らない大深度地下を通る。神奈川(相模原市)、山梨(甲府市)、長野(飯田市)、岐阜(中津川市)の4つの県に中間駅を設ける。

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 品川―名古屋間が開業する27年から18年後の45年に大阪まで延伸開業する計画で、東名阪の全線開通するのにかかる総事業費は約9兆円に上る見込みだ。

 中央新幹線の基本計画を政府が決定したのは1973年で、JR東海は旧国鉄時代から地質調査などを続けてきた。国交相は11年5月に営業・建設主体にJR東海を指名し、建設を指示。JR東海は今年4月に環境影響評価書(アセスメント)を提出するなど、着工に向けた準備を進めてきた。

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