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北朝鮮ミサイル、移動式か 奇襲能力を誇示

2017/4/29 23:45
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 【ソウル=山田健一】北朝鮮による29日の弾道ミサイル発射は、4月に入って3回目となる。いずれも発射後に爆発するなど失敗したが、単純な失敗の可能性がある一方、ミサイルの性能試験のため意図的に爆発させたとの見方がある。

 北朝鮮は昨年だけで二十数発のミサイルを発射しているが、今回の西部・平安南道の北倉(プクチャン)付近からの発射は初めてとなる。

 北朝鮮としては過去に例のない場所から発射することで、移動式ミサイルである可能性を示し、奇襲能力を誇示する狙いがあるとみられる。武力行使の可能性を排除しない米国に対し、攻撃を受ければミサイルで報復する意思や能力を示した。

 ロイター通信は米政府関係者の話として、今回のミサイルが「中距離弾道ミサイルのKN17型とみられる」と報じた。韓国の軍事専門家は日本経済新聞の取材に、KN17型について「空母を標的にする中国の地対艦ミサイルをモデルとし、北朝鮮が開発中の新型の可能性がある」と説明した。

 韓国軍関係者は「北朝鮮の挑発行為をいま一度警戒する」と表明したが、ミサイルの種類や狙いには言及しなかった。

 ミサイル発射の失敗を疑う向きもある。韓国のテレビ局YTNは29日、「ミサイルの弾頭の爆発実験のため、意図的に爆発させたようだ」とする政府関係者の話を報じた。核弾頭を搭載するミサイルの性能を試した可能性があるという。別の韓国メディアは29日の発射場所が今月5、16日と異なり内陸だったとして「新型ミサイルの信頼性が向上し、完成に近づいている自信の表れ」とする専門家の分析を伝えた。

 29日付の朝鮮労働党の機関紙・労働新聞(電子版)は「核弾頭を搭載した我々のミサイルの最終目標は米国だ」と報じ、米国が原子力空母を朝鮮半島近海に派遣したことに強く反発した。ラヂオプレスが伝えた。原子力空母を中心に韓国軍と共同軍事訓練に乗り出す米軍の動向に神経をとがらせているもようだ。

 ミサイルの相次ぐ爆発は、米軍が電波妨害などの手段で北朝鮮の発射試験を妨害した成果だとの観測も一部にある。

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