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安保理の北朝鮮非難声明、薄氷の合意 米ロ対立根深く

2017/4/21 20:34
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 【ニューヨーク=高橋里奈】国連安全保障理事会は20日、北朝鮮の弾道ミサイル発射を非難する報道声明を発表した。シリアでの化学兵器使用を巡る米国とロシアの対立が尾を引き薄氷の合意となった。米ロの対立は根深く、28日にティラーソン米国務長官が安保理で主催する北朝鮮の核・ミサイル問題を討議する外相級会合も波乱含みだ。

米ニューヨークの国連本部

米ニューヨークの国連本部

3月23日、国連安全保障理事会は北朝鮮を非難する報道声明を出した=AP

 「ロシアが報道声明の発表を阻止した」。19日、米外交官は国連本部で記者らに「ロシアが反対して発表できない」という北朝鮮の非難声明案を配って回った。米が作成した声明案は北朝鮮に「即座に挑発行為をやめるよう要求」し、核実験を「これ以上しないよう求める」と明記。従来声明より表現を強めた。

 報道声明の発表には全15理事国の同意が必要だ。米国は北朝鮮の友好国である中国の同意を取り付け、早期の発表を目指した。だが「ロシアだけが反対した」(米国のヘイリー国連大使)。

 ロシアが異議を唱えたのは従来の声明文に入っていた「対話を通じて」北朝鮮問題を解決するとの文言が削られていたためだ。米英は、12日にシリアの化学兵器使用の非難決議案にロシアが拒否権を行使したときと同様、「またもロシアが結束を乱した」と訴えた。

 ロシアはこうした欧米の主張に反発。ロシアのイリチェフ国連大使代理は20日「阻んでいない。協力を申し出たのに米国がノーと言った」と記者団にぶちまけた。ロシアは最終的に「対話」の文言が入ったとして自らの意向は反映されたと判断。今回は制裁決議という高レベルでなく報道声明にとどまることを勘案し、米などと折り合った。

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