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独ロ、米朝の摩擦激化を懸念

2017/8/12 23:01
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 【モスクワ=田中孝幸】北朝鮮の挑発に圧力で応じる米国。両国間の情勢が緊迫の度合いを高め、欧州の主要国から懸念の声が相次いでいる。金正恩(キム・ジョンウン)委員長の「暴発」に加え、言動の予測が難しいトランプ米大統領による大規模な軍事行動への警戒感が広がっている。

 ドイツのメルケル首相は11日、「米国と北朝鮮の対立に軍事的な解決策はない」と強調。「過激化するレトリックは紛争解決に寄与しない」と述べ、米朝双方に威嚇の応酬をやめるよう求めた。

 ロシアのラブロフ外相も同日、米朝の軍事衝突の可能性について「リスクは非常に高い」と指摘。「より強く、より賢い方が先に危機を回避するための一歩を踏み出すべきだ」とも語り、米国に事態の沈静化に向けた行動を求めた。

 英政府でメイ首相に次ぐ立場のグリーン筆頭国務相も10日、北朝鮮情勢に関し「国連のプロセスを通じて、国際社会が北朝鮮への圧力を一段と高めることが分別あるやり方だ」と強調した。

 背景には、国内の支持率低迷に苦しむトランプ政権が、内政の行き詰まりを打開するために過激な軍事行動に打って出かねないとの懸念がある。大規模な軍事紛争が起これば、世界経済への打撃は計り知れない。米朝対立への危機感が比較的乏しかった欧州各国も「人ごとではいられなくなった」(日本外務省幹部)。

 一方、今回の危機を契機に米国との同盟関係の強化を探る動きも出ている。オーストラリアのターンブル首相は11日、北朝鮮情勢に絡み「米国にとって豪州ほど強い同盟国はない」と言明。北朝鮮が米国土を攻撃した場合、米国への軍事支援に乗り出す考えを重ねて強調した。

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