NY株続落、終値272ドル安 世界景気の不透明感映す

2014/10/8付
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【NQNニューヨーク=神能淳志】7日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落し、前日比272ドル52セント(1.6%)安の1万6719ドル39セントで終えた。欧州株安に加え、世界的な景気の先行き不透明感を背景に米株式には売りが優勢だった。8日から本格化する米主要企業の決算発表を見極めたいとの見方が出たほか、大引けにかけては手じまい売りも膨らんだ。ダウ平均の下げ幅は7月31日以来およそ2カ月ぶりの大きさだった。

 朝方から米株式相場には売りが先行した。ドイツで同日発表された8月の鉱工業生産指数が市場予想を下回って悪化。欧州景気の先行き懸念が一段と強まり、欧州株が軒並み下落した流れを引き継いだ。

 国際通貨基金(IMF)は7日公表の世界経済見通しで2014年と15年の世界経済の成長率予測を引き下げた。世界景気の先行き不透明感が強まっていることも投資家のリスク回避姿勢を強めて、米株式の売りを誘った。

 8日から非鉄のアルコアを手始めに7~9月期を中心とする企業決算の発表が始まる。市場では業績動向を見極めたいとの見方が強いことも、積極的な買いを手控える要因となった。

 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も続落し、前日比69.599ポイント(1.6%)安の4385.203で終えた。

 業種別S&P500種株価指数は全10業種が下落した。「資本財・サービス」の下落率が最も大きく、「金融」や「素材」が続いた。

 ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約7億9000万株(速報値)、ナスダック市場は約20億6000万株(同)だった。

 個別銘柄では新たなリコール(回収・無償修理)が報じられたほか、証券会社が目標株価を引き下げたゼネラル・モーターズ(GM)が大きく下落した。部材調達を予定していた先の企業がこのほど破産法適用を申請したアップルも売りが優勢。売上高見通しを引き下げた衣料品のクリストファー・アンド・バンクスは急落した。

 パートタイム社員の一部に対して医療保険料の会社負担を取りやめると発表したウォルマート・ストアーズは底堅く推移したが、取引終了にかけては下げに転じた。

 ダウ平均の採用銘柄ではコカ・コーラだけが上昇した。

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