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テルアビブで起業の祭典 肌で感じた異国の魅力
榊原健太郎 サムライインキュベート社長

2015/9/24付
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 9月初旬、イスラエルで大規模なスタートアップの祭典「DLD テルアビブ」が開催された。スタートアップにかかわっている人が世界各地からイスラエル最大の商業都市、テルアビブを訪れた。その参加人数は2万人とも3万人とも言われている。

 我々はこの祭典に参加するため日本使節団を結成し、日本企業にイスラエルへの訪問を呼びかけた。その結果、20社がこれに応じた。これだけの数の日本企業がイスラエルを訪れた例はこれまでほとんどなく、現地でも大きな話題になっていたようだ。

イベント終了後、記念撮影した日本使節団(イスラエルのテルアビブ市)
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イベント終了後、記念撮影した日本使節団(イスラエルのテルアビブ市)

 我々が使節団を結成してイスラエルツアーを企画したのは、これまで日本とイスラエルとの間では企業同士の交流が非常に少なかったからだ。日本企業の間でもイスラエル企業のすごさは徐々に広まってきたと思う。だが、実際に自らの目や足で確かめてみないと協力関係には発展しないと思っていた。

 当社の両角将太がこのプロジェクトの発起人となり、使節団の代表も務めた。「DLD テルアビブ」という日本とイスラエルの交流を深められる絶好のチャンスを見つけ出し、それを最大限に生かすため多くの日本企業をイスラエルに集めることができた。

 今回イスラエルを訪問した日本企業の担当者の何人かに現地で感じた印象を聞いた。

 朝日放送ビジネス戦略局の白井良平主任は「ビジネスモデルをもとに起業する人が多い米国とは異なり、テクノロジーを起点にしている人がイスラエルには目立つ」と指摘していた。

 さらに「テクノロジーは何かの問題を解決するよう開発されている。イスラエルの起業家は問題意識を伴ったクリエイティブな思考の持ち主であり、それを具現化する能力にたけていると感じた」と答えてくれた。

 白井氏は朝日放送が立ち上げたベンチャーキャピタルであるABCドリームベンチャーズを担当している。

 ソニーのビジネスデベロップメント部門統括部長の上川衛氏は「イスラエルはイノベーションと起業家精神にあふれている。さまざまな分野の産業に展開可能な高度な技術を持つ多くのスタートアップが存在する」と感想を語っていた。

74年生まれ、関西大学卒。大手医療機器メーカーを経て00年アクシブドットコム(現VOYAGE GROUP)入社。08年にIT起業家の育成支援をするサムライインキュベートを創業。
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74年生まれ、関西大学卒。大手医療機器メーカーを経て00年アクシブドットコム(現VOYAGE GROUP)入社。08年にIT起業家の育成支援をするサムライインキュベートを創業。

 上川氏は「今回、現地のさまざまな企業とコミュニケーションをとった。非常にレベルの高い技術やアイデア、サービスが使われており、大きなビジネスの可能性を改めて感じた」と話していた。

 今回の参加者の中で唯一の女性だったある大手金融機関の担当者はこう振り返っていた。「報道を通じて知るイスラエルはかなり危険なイメージだった。実際にはテルアビブは驚くほど治安がよく、女性でも安心して外出できる国だった」

 彼女は「イスラエル人は家族思いで人情味が豊かな一面もある。イスラエルという国そのものが好きになった」とも語ってくれた。

 参加者は総じてイスラエルに対して好印象を抱いたようだった。世間で広がっているイメージをうのみにするのではなく、実際に現場に行ってみて感じることの大事さを改めて感じたツアーだった。

 今回のように日本企業が現地でイスラエル企業と交流するためのツアーを来年2月に行う予定だ。多くの日本企業を連れていき、両国の橋渡しをしたい。

[日経産業新聞2015年9月24日付]

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