奔流eビジネス

フォローする

Myニュース

有料会員の方のみご利用になれます。
気になる連載・コラムをフォローすれば、
「Myニュース」でまとめよみができます。

「ペヤング」事件に学ぶ SNS対策、初動が肝心 (徳力基彦)

(1/2ページ)
2015/2/13付
共有
保存
印刷
その他

 昨年末から今年にかけて異物混入が様々な企業で話題になっている。ただ、食品の「異物混入」と呼ばれる出来事は、従来も一定の確率で発生し続けていたはず。それが今年に入って連日のようにニュースで取り上げられていることに違和感を感じる方は多いのではないだろうか。

まるか食品は異物混入への対応として最終的に生産を止めた(群馬県伊勢崎市の本社工場)
画像の拡大

まるか食品は異物混入への対応として最終的に生産を止めた(群馬県伊勢崎市の本社工場)

 今回のコラムでは、異物混入騒動が世間の大きな注目を集めるきっかけを作った、まるか食品(群馬県伊勢崎市)のカップ焼きそば「ペヤング」の異物混入騒動を振り返ってみたい。

 ペヤングの異物混入騒動が大きな話題になったのには3つのポイントがある。まず混入していた異物がゴキブリであったことが大きな問題なのは間違いない。だが、国民生活センターの発表によると、ゴキブリやハエなどの虫の混入の相談は2014年だけで345件あったという。それらのほとんどが大きなニュースになっていないことを考えると、この話題がここまで大きくなったのは異物の内容だけではないと分かるはずだ。

 2番目の要素として大きく影響したのは、やはり「写真」のインパクトだろう。もし異物混入の報告者が文字だけで今回の異物混入を説明していたら、ここまでの話題にはならなかっただろう。現在はツイッターなどの交流サイト(SNS)が普及し、利用者の写真1枚がネットで大きく拡散する時代になった。

 実際、今回の騒動でも報告者がツイッターに投稿した写真が1日で1万回以上、リツイートにより拡散される結果となった。その後もその写真は様々なニュースサイトに転載され、多くの人の目に触れてしまった。

 最後の要素として、まるか食品側の初動が対立をあおってしまった点が挙げられる。今回の異物混入の話題に対し、まるか食品側は翌日に報告者を訪問し商品を回収したが、報告者に対して投稿の削除を依頼したため報告者の印象を悪くした。また一部メディアの取材に対して、製造過程で混入することは考えられないと強調していた。

  • 前へ
  • 1ページ
  • 2ページ
  • 次へ
共有
保存
印刷
その他

電子版トップテクノロジートップ

【PR】

奔流eビジネス 一覧

フォローする

Myニュース

有料会員の方のみご利用になれます。
気になる連載・コラムをフォローすれば、
「Myニュース」でまとめよみができます。

イーベイを通じて京都を売り込む

西陣織が玄関マット 工芸品の越境EC、寛容の心で
(村山らむね)

 訪日外国人(インバウンド)による観光が相変わらず順調だ。政府観光局によると、4月は統計を開始してから初めて250万人を突破した。
 こうした動きは伝統工芸品への興味にもつながっている。訪日外国人消費動…続き (5/28)

パナソニックの焙煎機で焙煎したコーヒーのイメージ

パナがコーヒー豆販売 IoT時代の家電メーカー
(藤元健太郎)

 あらゆるモノがネットにつながる「IoT」の時代と言われるなか、家電業界も「スマート家電」の取り組みを広げている。ただ、まだまだスマートフォン(スマホ)をリモコンにするといった域を出ていないものも多い…続き (5/21)

ユニークなDMは話題にもなるうえ、SNSでも広がる

SNS時代に紙のDM 「飛び出る絵本」で拡散希望
(徳力基彦)

 3月、第31回全日本DM大賞の授賞式が行われた。全日本DM大賞とは、いわゆる企業が発送しているダイレクトメール(DM)の中から優れた企画を審査・表彰している企画だ。今回筆者も初めて審査委員として参加…続き (5/14)

新着記事一覧

最近の記事

【PR】

日経産業新聞 ピックアップ2017年5月26日付

2017年5月26日付

・気になる商品、アプリで取り置き イポカが来店促進、交通インフラ企業と連携
・水素精製 実証大詰め 千代田化工、風力で水を電気分解
・ボッシュ日本法人、工場のIoT導入を倍増
・帝人、自動車向け複合材の拠点数 1.5倍に
・コニカミノルタ、X線画像の診断部鮮明に 新画像処理技術…続き

日経産業新聞 購読のお申し込み
日経産業新聞 mobile

[PR]

関連媒体サイト