トップ > 社説・春秋 > 記事

社説

フォローする

Myニュース

有料会員の方のみご利用になれます。
気になる連載・コラムをフォローすれば、
「Myニュース」でまとめよみができます。

代表が辞めて済む問題か

2017/7/28 2:30
共有
保存
印刷
その他

 トップがリーダーシップに欠け、組織の上を支えるフォロワーシップもない政党は哀(かな)しいものである。野田佳彦幹事長が辞任表明したら、こんどは蓮舫代表まで辞める決断をしたという。

 民進党はこれから一体どうしていくのだろうか。党再建の道筋を切りひらいていくのは、ちょっとやそっとでは、できそうにない。

 先の東京都議選ではわずか5議席しか獲得できなかった。告示前には多くの候補者が党に見切りをつけて都民ファーストの会に流れた。国会議員の離党も続き、党としての求心力がすっかり低下してしまった。

 加計学園の問題などで安倍晋三内閣の支持率が急落した中でも、本社世論調査によると政党支持率は6%と、民進党として発足した昨年3月以降で最低になった。

 政権批判の受け皿になれないどころか、党内から「解党論」まで飛び出す始末で、政党として末期症状を呈している。こうした状況を招いてしまった蓮舫代表と野田幹事長の辞任は当然だ。むしろ表明が遅きに失したぐらいだ。

 問題はこれから政党をどう立て直していくかである。まず民主党政権当時の主要メンバーが後衛の位置にさがることが必要だ。政権担当に失敗した面々がまたぞろ出てきて代表選を戦っても有権者の支持は回復しまい。

 何よりも路線をめぐる議論を戦わせ、党の方向性をひとつにしていく作業が求められる。その根本は次の衆院選での共産党との選挙協力問題だ。共闘すれば選挙戦術上、一定の効果があるのは確かだが、果たしてその路線で政権を取れるかということだ。

 旧社会党のような抵抗政党でいようとするのならそれでいい。ウイングを右に広げ、保守層の一部を含んで中道リベラル勢力を結集し、いま一度、政権をめざそうとするのなら、おのずと異なる結論になるはずだ。

 次の衆院選を前に流れ解散とならないためにも、ここはしっかりした党内議論を望みたい。

社説をMyニュースでまとめ読み
フォローする

Myニュース

有料会員の方のみご利用になれます。
気になる連載・コラムをフォローすれば、
「Myニュース」でまとめよみができます。

共有
保存
印刷
その他

電子版トップ

関連キーワードで検索

野田佳彦蓮舫安倍晋三民進党

【PR】



日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報