トップ > 社説・春秋 > 記事

春秋

2017/5/18 2:30
共有
保存
印刷
その他

 1989年は、国内外ともに大きなニュースが重なった。昭和天皇の崩御による平成への改元、消費税の導入、リクルート事件に関連した竹下内閣総辞職、幼女連続誘拐殺人事件……。突発事件に対応する駆け出しの遊軍記者はひたすら現場で右往左往する日々だった。

▼同年8月。秋篠宮さまと大学の後輩の紀子さまの婚約内定の報に列島は沸いた。平成初の皇室の慶事だ。取材を申し込もうと紀子さまのご実家に電話した。「川嶋でございます」。出られたのは当時22歳の紀子さまご本人。ほのぼのとした声に接し、自分のしていることがなんだか申し訳なく思え、へどもどしてしまった。

▼秋篠宮ご夫妻の長女、眞子さま(25)と大学の同級生、小室圭さん(25)が近く婚約されるとの報道で、昔日の記憶がよみがえった。秋篠宮さまが1歳年下の紀子さまにプロポーズしたのは20歳のときだ。ご夫妻は、愛娘からの交際の報告をどう受け止められたのだろう。「まだ早い」などとはおっしゃらなかったはずだ。

▼皇族は身の回り品に「お印」というシンボルマークを用いる。眞子さまはモッコウバラだ。東京・神代植物公園を訪ねると野生種のバラ花壇に約3センチの白や黄の花が咲いていた。品種改良を重ねた大輪のバラに比べ、随分つつましやかだ。枝にはトゲがない。眞子さまのお印にこの花を選んだご夫妻のお気持ちを想像した。

春秋をMyニュースでまとめ読み
フォローする

Myニュース

有料会員の方のみご利用になれます。
気になる連載・コラムをフォローすれば、
「Myニュース」でまとめよみができます。

共有
保存
印刷
その他

電子版トップ

関連キーワードで検索

春秋

【PR】



日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報