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やはり北への圧力が先決だ

2017/5/16 2:30
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 国際社会が柔軟な態度を示しても、北朝鮮は全く聞く耳をもたないということだろう。

 北朝鮮が今年7回目の弾道ミサイル発射を強行した。北西部から発射し、飛行距離は約800キロメートル、高度は初めて2千キロメートルを超えたという。北朝鮮は新型の中長距離弾道ミサイル「火星12型」と称し、発射に成功したと発表した。

 「重量核弾頭の装着」が可能なミサイルで、高い角度で発射したとも強調した。日本政府は落下速度を上げて迎撃を難しくする「ロフテッド軌道」で発射された可能性があるとみており、北朝鮮が核・ミサイル技術を着々と向上させているのは間違いない。

 米国のトランプ政権は軍事的な圧力を強める一方で、北朝鮮が核開発を放棄すれば米朝首脳会談に応じる可能性も示唆。当局者による非公式接触にも応じた。だが、金正恩(キム・ジョンウン)委員長は米国が「正しい選択」をするまで、核・ミサイル開発と実験を継続するよう指示したという。

 度重なる威嚇は、米国との対話の条件をつり上げる思惑もあるのだろうが、断じて容認できない。国際社会は結束して制裁圧力を一段と強めていく必要がある。

 今回の発射は、北朝鮮の後ろ盾とされる中国で「一帯一路」国際会議が開幕する日に強行された。韓国で北朝鮮との対話や協力を重視する文在寅(ムン・ジェイン)大統領が就任した直後でもある。ミサイルは北朝鮮に融和的なロシアの領海付近に落下した。

 将来的な対話はもちろん欠かせないが、核放棄を促す道筋がみえないのに、闇雲に融和路線を唱えても北朝鮮の暴走を助長するだけだ。中ロや韓国も北朝鮮の脅威を直視し、まずは圧力強化へと足並みをそろえるべきだ。とくに中国には、金政権に大きな打撃を与える石油供給の制限や停止措置を真剣に検討してもらいたい。

 日本政府は米韓との連携を軸に圧力を強めるとともに、新たな迎撃システム導入を含めた防衛強化への準備を進めていくべきだ。

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