トップ > 社説・春秋 > 記事

春秋

2017/4/7 2:30
共有
保存
印刷
その他

 4月 やってくるよ 彼女は…。サイモン&ガーファンクルの「4月になれば彼女は」の出だしである。作詞作曲したポール・サイモン氏は米国の東部で生まれ育った人だけれど、日本人の琴線にもやさしく触れる歌ではないだろうか。あらたな出会いの季節である。

▼進入学やらクラスがえやら、就職やら転勤やら。そんなこんなが立て込んで、このところ落ち着かない気分の人は少なくあるまい。これに対して海外では、9月に新学年の始まるところが多いようだ。新卒の一括採用という方式も、さほど一般的ではない。4月にこころせわしく感じるのは日本に特有の現象かもしれない。

▼実はわが国でも9月から新学年という時代があった。今のようになったのは会計年度に合わせた結果、との解説を目にしたことがある。その会計年度も明治19年(1886年)まではずいぶんと揺れ動いたのだそうだ。財政に辣腕をふるった松方正義・大蔵卿(財務相)が4月に始まるようにし、以来それが定着したとか。

▼サイモン&ガーファンクルの歌にもどると、なぜ出会いは4月なのか、との疑問も浮かぶ。米国では9月に新学年が始まるからである。答えをさぐると、それはやはり春だから、といった見方が少なくない。自然のサイクルもまた4月を格別にしているのだろう。東京のあちこちできのう、満開の花の下の入学式があった。

春秋をMyニュースでまとめ読み
フォローする

Myニュース

有料会員の方のみご利用になれます。
気になる連載・コラムをフォローすれば、
「Myニュース」でまとめよみができます。

共有
保存
印刷
その他

電子版トップ

関連キーワードで検索

春秋サイモン&ガーファンクル松方正義

【PR】



日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報