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米、0.25%追加利上げ FRB、資産圧縮「比較的早く」

2017/6/15付
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 【ワシントン=河浪武史】米連邦準備理事会(FRB)は14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で3カ月ぶりの利上げを決めた。利上げ幅は0.25%。年内さらに1回、2018年中は3回の追加利上げを見込んだ。記者会見したイエレン議長は、量的緩和で膨らんだ保有資産の圧縮を「比較的早く始める」と表明。市場の想定よりも早い9月に着手する可能性が浮かんできた。

 FOMCは短期金利の指標であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を、年0.75~1.00%から1.00~1.25%に引き上げた。政策金利が1%台となるのは8年半ぶり。米経済は景気拡大局面が今月末で丸8年に達する。FRBは08年のリーマン・ショック後の危機対応を解消する最終段階に入る。

 市場が注視する今後の利上げペースは、年内さらに1回を見込み、3月と今回を含めて年3回とする中心シナリオを据え置いた。18年は3回、19年も3回程度の追加利上げを見込み、今年3月時点に示した利上げシナリオをほぼ維持した。

 FRBは08年の金融危機後の量的緩和で膨らんだ保有資産の縮小も検討しており、14日のFOMC後の声明で「年内にバランスシートの正常化に着手する予定だ」と正式に表明した。イエレン議長は記者会見で「経済情勢が想定通りなら、比較的早く実行するだろう」と踏み込み、市場が想定する年末より前の、今秋に資産縮小を開始する可能性を示唆した。

 FOMCは同日、資産圧縮ペースをあらかじめ示す基本計画も公表。保有債券は市場で売却するのではなく、満期を迎えた債券への再投資を減らして資産を縮小する。開始時の圧縮規模は米国債が月60億ドル(約6600億円)、住宅ローン担保証券(MBS)などは月40億ドルを上限とし、3カ月ごとに上限を引き上げて1年後には米国債が月300億ドル、MBSなどは月200億ドルとする。

 FRBの保有資産は08年の金融危機前は1兆ドルを下回っていたが、現在は4兆5千億ドル規模に膨らんでいる。FOMCの基本計画ではバランスシートを金融危機前の水準に戻すのではなく、金融システムなどを見極めながら多めの資産規模を保つ考えも示した。

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