日本経済新聞

12月20日(土曜日)

日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
  • ヘルプ

コンテンツ一覧

トップ > 社説・春秋 > 記事

混迷ウクライナの安定急げ

2014/2/25付
小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
保存
印刷
リプリント
共有

 旧ソ連の大国、ウクライナで親ロシア派のヤヌコビッチ政権が事実上崩壊した。流血を伴う深刻な政治危機は収束しつつあるとはいえ、事態収拾への道のりはなお険しい。国際社会は同国の混迷に終止符を打つべく、一致団結して支えていく必要がある。

 今回の政治危機は昨年11月、ヤヌコビッチ政権が欧州連合(EU)との関係を強める連合協定の締結を直前になって凍結したのが発端だ。協定は将来のEU市場への統合にも道を開くはずだった。

 締結見送りに憤慨した市民ら反政権派は首都キエフなどで大規模な抗議行動を繰り返した。ついには警察・治安部隊との衝突に発展し、多くの死傷者が出た。統治能力を失った大統領は逃亡し、反政権派は首都を掌握した。

 議会は大統領代行を選任し、5月の大統領選実施を決めた。大統領の政敵で服役中だったティモシェンコ元首相は釈放され、次期大統領選への出馬を明言した。ウクライナの政治危機は当面、収拾の方向に向かうとみられる。

 ただ、予断は禁物だ。ウクライナは歴史的に東部は親ロシア派、西部は親欧州派の住民が多い。親ロか親欧かの路線対立は国を二分する論争だ。かつて「オレンジ革命」といわれる民主革命を経て、いったんは進んだかにみえた親欧米路線が頓挫した経緯もある。

 責任の一端はEUとロシアにもある。いずれもウクライナを自陣に引き寄せるため、綱引きを演じてきた。とくにロシアは経済的な圧力をかけ、EUへの接近をけん制した。ヤヌコビッチ政権がEUとの連合協定締結を見送ると一転して、安価での天然ガス供給や多額の金融支援を約束した。

 独立国家の将来を決めるのは国民自身である。EUもロシアもまずはウクライナの混迷打開を優先し、民主的な大統領選の実施を含め、安定的な体制移行の実現に協力すべきだ。欧州とロシアのはざまに位置するウクライナの政情安定は地域の平和と秩序維持に直結することを忘れてはならない。

社説をMyニュースでまとめ読み
フォローする

Myニュース

有料会員の方のみご利用になれます。
気になる連載・コラムをフォローすれば、
「Myニュース」でまとめよみができます。

小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
保存
印刷
リプリント
共有
関連キーワード

ティモシェンコ、EU、ウクライナ

【PR】

【PR】



主な市場指標

日経平均(円) 17,621.40 +411.35 19日 大引
NYダウ(ドル) 17,804.80 +26.65 19日 16:39
ドル/円 119.53 - .56 +0.36円安 20日 5:48
ユーロ/円 146.16 - .20 -0.30円高 20日 5:49
長期金利(%) 0.350 +0.005 19日 16:01

人気連載ランキング

12/20 更新

1位
マネーHOTトピックス
2位
日経大予測2015
3位
私の履歴書

保存記事ランキング

12/20 更新

1位
地方に本社移転 税優遇 [有料会員限定]
2位
(上)窮地のロシア 岐路に [有料会員限定]
3位
(真相深層)バター ぬぐえぬ品薄 [有料会員限定]
日経Gooday(グッデイ)カラダにいいこと、毎日プラス

日経ウーマノミクスプロジェクト 女性が輝く社会へ 無料会員急増中
GlobalEnglish 日経版
CollegeCafe 日本経済新聞社の学生向け情報サイト

モバイルやメール等で電子版を、より快適に!

各種サービスの説明をご覧ください。

TwitterやFacebookでも日経電子版をご活用ください。

[PR]

ページの先頭へ

日本経済新聞 電子版について

日本経済新聞社について