「爆発したら死んじゃうんだぜ」 注水巡り吉田所長
東電、テレビ会議映像を新たに公開

2013/3/7 3:30
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 東京電力は6日、福島第1原発事故後に社内テレビ会議で記録した計12時間47分の映像を同社ホームページで新たに公開した。水素爆発を起こした3号機の使用済み燃料プールへの注水を巡り、吉田昌郎所長(当時)がいら立つ場面などが収録されており、当時の混乱ぶりが改めて浮かんだ。

公開映像に映る「キリン」と呼ばれた長いアームを持つコンクリートポンプ車=東京電力提供

 新たに公開されたのは2011年3月11日から1カ月間に本店などで収録した155場面で、報道関係者に公開した映像の一部に、社員の顔をぼかすなどの画像・音声処理を施した。

 3月16日午前10時すぎの映像では、3号機から湯気のような煙がたびたび上がり、付近での作業への影響を尋ねた武藤栄副社長(同)に、吉田所長は「私は……非常に難しいと思います」と言葉を詰まらせた。

 不眠不休の現場はいら立ちを強めた。吉田所長は同日午後2時ごろ、3号機使用済み燃料プールに注水するための手順書を作るよう本店に求め、「ただ水入れりゃいいと思ってたのかよ。爆発したら死んじゃうんだぜ」と声を荒らげた。

 政治家が東電本店を訪れ注文を付ける場面も。同日昼、細野豪志首相補佐官(同)は予想外の事態が起きているとして作業の改善を要請。吉田所長は「6日間徹夜の人間だけでやっております。ぜひとも人的な支援をお願いします」と訴えた。

 海江田万里経済産業相(同)は3月20日、注水用に持ち込まれ、長いアームを持つコンクリートポンプ車について「これとかあれじゃ分かりにくいのでキリンはどうですか」と提案。吉田所長が「キリンで決めましょう」と応じ愛称が決まった。これ以降、別の注水機材も「シマウマ」や「ゾウ」と名付けられた。

 東電は事故後1カ月間の映像を昨年8月以降、3回に分けて報道関係者らに公開したが、全面公開には応じていない。

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