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春秋

2012/7/4付
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 昭和時代の学生って、どんな生活してたんですか? 若い人と世間話をしていて、こう聞かれたことがある。おいおい、まだ二十数年前のことを明治時代みたいに言うなよ、と思ったが相手はケロリとしている。昨今の若者にとって、昭和はそれくらい遠いのだろう。

▼政治の世界ならば、いわば「昭和な人」がいまも活躍中だ。まずはこんどの民主党分裂劇の主役、小沢一郎さんの挙措の古めかしさといったらどうだろう。消費増税反対を唱え、離党表明の記者会見では脱原発も付け加えていたけれど、この人の関心がいつだって、とことん「政局」に向いていることは覆うべくもない。

▼幹事長の輿石東さんもなかなかの人である。造反者への処分を軽く済ませ、ことを丸く収めようと粘りに粘っていたらしいが万事休す。一連の騒動のお粗末さをひときわ印象づけたのは間違いない。往年の教員組合や社会党仕込みの立ち居振る舞いが時代遅れだと気づいていないとすれば、「昭和度」は小沢さん以上だ。

▼上を下への大騒ぎのあげく、小沢さんと行動をともにしたのは50人に満たなかった。あわてて離党を撤回した衆院議員もいて、何ともしまらない。どうやら昭和時代の悪いところばかり再現したような政変だから、昭和オヤジも昭和を知らぬ若い人もげんなりなのだ。小沢新党への、世論の期待の低さをみるまでもない。

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