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贈り物にしたいカステラ 何でもランキング
長崎が上位、独自に進化

2012/4/28付
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 子どもからお年寄りまで、素朴な味わいが幅広く喜ばれるカステラ。贈答品として買うなら、どんなものがいいだろうか。通信販売で買える3000円以内の商品を集め、試食のほか、包みや箱のデザインも評価ポイントに入れて専門家に選んでもらった。

586ポイント
フクサヤ キューブ(福砂屋)  長崎市
 1624年創業の老舗の新作。5色のカラフルなサイコロ型のパッケージが目を引く。女性が1回に食べられる量を意識した小ぶりな2切れのカステラは同社定番のカステラで、ふっくらと仕上がり、キメが細かい。生地づくりの段階で入れるザラメは角が取れ、優しい甘さに。専用フォーク付き。パッケージの色は年4回変わる。1個252円から購入でき、箱詰めは5個入りから。「新しいスタイルなのに、カステラそのものは上品で深い味わい」(山本諭さん)、「野外のパーティーや会社にも、手みやげとして持って行ける」(肱岡香子さん)
(1)1個55グラムの5個入り1386円(2)9日(3)095・821・2938(長崎本店)
552ポイント
五三焼カステラ(松翁軒)  長崎市
 卵黄と砂糖を増やして濃厚な味わいに仕上げつつ、甘ったるさが残らないように工夫を凝らした。材料に水あめを使い、熟練職人による混ぜや焼きの技術によりしっとりと仕上げた生地は口の中でスッと溶け、甘さを引きずることがない。出島のオランダ商館の壁紙を元にデザインした化粧箱入り。予約販売。「ふっくら、しっかりとした質感で口溶けもよく、まろやかなコクが豊かにひろがる」(瀬戸理恵子さん)、「もっちり感と柔らかさが秀逸。フォークを刺したときの余韻を楽しみたい。南蛮風の包装もすてき」(多田千香子さん)
(1)10切れ400グラム入りは2520円。キリ箱入りは2940円(2)14日(3)www.shooken.com
515ポイント
特撰五三カステラ(銀座文明堂) 東京都中央区
 1900年創業で長崎から東京へ進出した和洋菓子店。50年近く手焼きカステラを作り続けている同店の熟練職人、森幸四郎さんが監修したカステラ。卵黄を通常の商品より3割増やし、四国特産の手作り和三盆糖や、希少な英国産のコッツウォルド・ハニーなどを使い、素材の風味を生かしている。カステラはキリ箱入り。付属の解説書も読み応えがある。「しっかりした舌触り。生地の力強さも魅力。キリ箱入りで、これ!というときの手みやげに絶好」(中尾隆之さん)、「素材の良さがストレートに出ている。口溶けのよいキメの細かい生地は見事」(山本さん)
(1)10切れ500グラム入り2625円(2)20日(3)www.bunmeido.com

390ポイント
烏骨鶏かすていらプレーン(金澤烏鶏庵) 金沢市
 烏骨鶏(うこっけい)の卵を使ったスイーツ店。金沢市の直営農場で生産する希少な卵は、カルシウムや鉄分、マグネシウムを多く含む。卵の風味を引き出すため砂糖の甘さがギリギリまで控えられ、さっぱりした味。「卵の風味がしっかり。口当たりはとても軽い」(宮澤やすみさん)
(1)200グラム入り1512円、400グラム入り2877円(2)30日(3)www.ukokkei.co.jp
343ポイント
舶来の匠蜂蜜カステラ(和泉屋) 長崎県雲仙市
 キメの細かい小麦粉を使い、職人が生地の中の空気を均一にならし、口の中で溶けるような食感を追求した。レンゲハチミツも深い味わいを醸し出す。キリ箱入りでカットなしの同量、同額の商品もある。「ハチミツのまろやかな風味が口当たりをよくしてくれる」(下井美奈子さん)
(1)10切れ580グラム入り2625円(2)30日(3)www.n-izumiya.com
327ポイント
極上カステラ希(セラ・ルージュ)
大阪市
 卵や卵菓子の専門店が販売するカステラ。パプリカや天然イワシを粉末にした飼料を与えるなど、飼育環境にこだわって育てた鶏の卵の黄身は濃いオレンジ色。生地も色鮮やかにしっとりと仕上げた。注文順に製造する予約商品。「卵黄の濃厚な味わいを楽しめる。黄金色でインパクトもある」(山本さん)
(1)570グラム入り3000円(2)14日(3)www.cera-rouge.co.jp
307ポイント
特選カステラ五山(三源庵)
京都市
 京都のカステラ専門店。卵黄の比率を高めて、徳島県産和三盆糖や水あめを使用。生地の上下を焼く時の火の温度のバランスを工夫して、ほんのりと苦みすら感じる複雑な風味を出した。生地はしっとり感が強く、ザラメの部分はザクザクとした食感を残している。「卵の香りと味が強過ぎず、くどくない食べやすさが好印象」(西祐子さん)
(1)420グラム入り2100円(2)30日(3)www.sangenan.co.jp
277ポイント
東京カステラ(上野風月堂)
東京都台東区
 江戸時代から続く銅釜六面焼きで、カステラの上下側面6面すべてにきつね色の焼き色が付く。卵とハチミツをたっぷりと含み、食べ応えがある。竹製のナイフ付き。缶は風呂敷のようなレトロ調の柄の不織布で包まれている。「六面を焼かれたカステラのしっかりとした質感とやわらかな風味がいい」(瀬戸さん)
(1)740グラム2625円(2)90日(3)www.fugetsudo-ueno.co.jp
274ポイント
幸せの黄色いカステラ(長崎心泉堂) 長崎県諫早市
 長崎土産として販売していたカステラがネット通販で人気に。雲仙岳のふもとで育った鮮度のいい卵を使用。生地はふんわり、あっさりとして食べやすい。焼き上げた後、保管庫で一昼夜寝かせてザラメをなじませる。「底に砂糖が染み込んでいて、懐かしい味のカステラ」(aiko*さん)
(1)10切れ310グラム入り1050円。10切れ560グラム入り1680円の商品も(2)14日(3)www.kasutera1ban.com
10
267ポイント
あすか(カステラ銀装) 大阪市
 大阪のカステラ大手。あすかは五三カステラの配合をもとに、卵黄を増やし、国産のリンゴハチミツや和三盆糖、小麦粉などを材料として、独自技術で焼き上げた。しっとり、ふんわり、あっさりとした味わい。「大阪の人には懐かしい味。コストパフォーマンスもさすが」(多田さん)
(1)5切れ240グラムの2パック入り1365円。4パック入り2730円の商品も(2)30日(3)www.ginso.co.jp

 カステラは16世紀、鉄砲やキリスト教とともにスペイン人やポルトガル人が日本に伝えた。卵や小麦粉、砂糖を使って固く焼いたスペインの「ビスコチョ」などが原型とされ、スペインのカスティーリャ王国で作られた菓子として「カステラ」と呼ばれたという。

 ランキングでは1位と2位を含め4つの長崎県の店が選ばれた。鎖国をしていた江戸時代、海外貿易の窓口だったのが長崎の出島だ。長崎の和菓子職人は輸入ができた砂糖をたっぷり使い、水あめも加え、卵の分量や混ぜ方、そして焼き方まで追求してしっとりとした日本独自のカステラを作り上げた。

 1位の「フクサヤ キューブ」(福砂屋)は老舗の味を守りつつ、食べやすさと明るいパッケージを打ち出した。カラフルな箱を開ければ専用フォークでパクッと食べられる手軽さは贈られた人に喜ばれそう。5個入り1386円という手ごろな価格も評価された。

 2位の松翁軒や3位の銀座文明堂などの商品や製法の説明には、「五三(ごさん)」という呼び名が使われている。これは昔、通常より卵黄と砂糖を多く配合し、極上品とされたカステラのこと。卵黄と卵白の配合が5対3だったことなどが由来とされ、各店とも材料の配合に工夫を凝らし、より上質なカステラに仕上げている。

 4位の金澤烏鶏庵、6位のセラ・ルージュのカステラは卵そのものにこだわった。飼料や育て方に気を配って生産した卵を使い、生地の色は濃厚。一見、同じように見えるカステラも、比べてみると色や味わいから作り手の個性が伝わる。

オーブンで焼くとラスクに変身

 封を開けて切った後のカステラは、密閉の保存をして2~3日中に食べきりたい。

 目先を変えるならラスクなどにアレンジしてもいい。1センチ角の棒状に切り、140度に予熱したオーブンで約12分焼き、冷ませばカステララスクに。「黒蜜を塗り、きな粉や抹茶を振ってから焼いてもおいしい」と山崎彩さん。多田千香子さんは「乾燥しきってしまったら」とティラミス風カップデザートを勧める。カステラを一口大に切り濃いコーヒーに浸してからカップに入れ、ハチミツを混ぜたマスカルポーネチーズを乗せて、ココアをふると出来上がり。


 表の見方 数字は選者の評価を点数化。商品名とブランドもしくは店名、本社・本店の所在地(1)内容量と価格(送料別)(2)製造からの日持ち(未開封)(3)通信販売のホームページ(http://は省略)や電話番号
 調査の方法 通信販売で買える3000円以内のカステラの中から、和洋菓子に詳しい複数の専門家らが推薦する33品を選出。供給体制などを確認し、うち20品を試食してもらった。選者らがつけた「自分がもらってうれしい順位」に味、見た目、コストパフォーマンスの5段階評価を加味して総合順位を決めた(敬称略、五十音順)。
 aiko*(お取り寄せ生活研究家)▽下井美奈子(スイーツコーディネーター)▽瀬戸理恵子(フードライター)▽多田千香子(「おやつ新報」主宰)▽中尾隆之(旅行作家)▽西祐子(「デパチカドットコム」主宰)▽肱岡香子(フードスタイリスト)▽宮澤やすみ(「東京社用の手みやげ」著者)▽山崎彩(和菓子研究家)▽山本諭(菓子ジャーナリスト)


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