スマートフォン、訴訟合戦 アップルとグーグルに矛先
成長市場、主導権狙う

2010/10/8付
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 【シリコンバレー=岡田信行】世界のIT(情報技術)大手が、高機能携帯電話スマートフォン)の技術やソフトに関する特許を巡って対立している。米マイクロソフト(MS)は1日、米モトローラを特許侵害で提訴。モトローラは6日に米アップルを訴えた。アップルはノキア(フィンランド)や台湾HTCとそれぞれ特許紛争を抱える。急成長するスマートフォンの主導権争いが激しさを増している。

 複雑に絡み合った特許紛争の相関図を、スマートフォンを動かす基本ソフト(OS)に主に何を採用しているかという観点で読み解くと、各社の矛先がアップルと米グーグルの勝ち組2社に向いていることが分かる。

 独自OSを開発したMSが訴えたモトローラ、iPhone(アイフォーン)が好調なアップルが訴えたHTCは、ともにグーグルの携帯用OSアンドロイドを採用している。一方、モトローラとHTCは、アップルを提訴している。これらの訴訟はいわば、MS対グーグル、アップル対グーグルの代理戦争ともいえる。

 スマートフォンに関する訴訟が頻発しているのは、スマートフォン市場の成長性とシェア変動が他の製品市場に比べて、はるかに大きく、早いからだ。

 米調査会社ガートナーによると、2010年4~6月の世界の携帯電話全体の販売台数が前年同期比14%増の約3億2555万台だったのに対し、スマートフォンは50%増の6164万台。台数では携帯全体はスマートフォンの5倍と多いが、スマートフォンは従来型よりも単価が高く、様々なアプリケーションソフトの販売などで市場を広げられるため、IT各社が熱い視線を注いでいる。

 シェア変動の早さも訴訟の背景にある。ガートナーがまとめたOS別のスマートフォンシェアによると、アンドロイドのシェアは09年時点で約4%。それが14年には30%近くに増え、ノキアが採用する「シンビアン」にわずかな差で2位に浮上するという。

 各社は競合相手の動きを少しでも妨害しようと必死だ。現在人気のアップルと、将来浮上する「アンドロイド」に照準を合わせた特許紛争の泥沼化はしばらく収まりそうにない。

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