投信 直販型の「結い2101」 割安銘柄を選別、長期運用

2012/10/2付
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 販売会社を通さない直販型の投資信託「結い 2101」が堅調だ。足元の基準価格は2010年3月の設定時に比べ6%高い。同期間に日経平均株価が20%下落したのと対照的だ。長期的な利益成長が期待でき、割安な銘柄に選別投資する戦略が奏功した。

 独立系の鎌倉投信が運用する。外資系信託銀行出身の鎌田恭幸社長らが08年に立ち上げた。短期収益を狙い金融派生商品に頼る運用と一線を画し、長期運用を徹底するという。企業の長期的な成長を支援するとの考え方から、一度投資した企業の株は基本的に保有し続ける。ファンド名の「2101」は22世紀を意識して命名した。

 銘柄選定では社会的貢献度を重視する。「循環型社会作り」など3つのテーマを基に候補を絞り込む。運用責任者が企業の経営者や社員などに取材し、財務を分析した上で合議制で投資先を決定する。

 現在の投資先は38社。手術用縫合針メーカーで100カ国強に輸出するマニー、紙おむつ製造機最大手の瑞光など中小型株が多い。医療や育児など景気の短期的な変動に左右されにくい市場で強みを持つ銘柄が目立つ。

 リスク分散の観点から1カ月に1、2社程度投資先を広げている。投資先は100社、純資産残高は100億円に引き上げるのが当面の目標だ。

 ファンドの運営は顧客との結び付きを重視する。「何に投資しているのか、リスクはどこにあるのかを顧客に理解してほしい」(鎌田社長)と年1回鎌倉市の建長寺で受益者総会を開催する。運用報告のほか投資先の経営者が講演したり、自社製品を紹介したりする。顧客が企業を訪問し、事業への理解を深めるツアーも好評だという。

 投資先は景況感の影響を受けにくい中小型株が多いため、下値リスクは相対的に低い。半面、投資家のリスク志向が強まり、相場全体が大型株主導で上昇する局面では基準価格の上昇が鈍くなる可能性がある。

(日経QUICKニュース)

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[日本経済新聞夕刊10月2日付]

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