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「地球温暖化」でも厳冬なのはなぜ? 原因は夏の北極海に
日経サイエンス

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2012/12/24 7:00
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 気象庁によると今冬、東日本以西は平年より寒くなりそうだという。既に各地から大雪被害のニュースも届いている。米国では2010年2月に大雪でワシントンの政府機能が約1週間にわたりマヒした。

2012年、北極海の海氷は大きく消失した=NASA(米航空宇宙局)/Reto Stoeckli提供
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2012年、北極海の海氷は大きく消失した=NASA(米航空宇宙局)/Reto Stoeckli提供

 地球は温暖化しているはずなのに、なぜ寒い冬が増えているのか。その原因がどうやら夏の北極海にあることがわかってきた。

 まず、北半球の冬の天候を左右する気候の振動現象を知っておきたい。北極振動(AO)や北大西洋振動(NAO)と呼ばれるものだ。

 AOは北極周辺と亜熱帯の気圧が、一方が平均よりも高いとき、もう一方は平均よりも低いという具合に、シーソーが上下するように変化することを指す。

 AOの強弱を示す指数は正と負の値を取り、北極側の気圧が低いときに正、高いときに負になる。NAOもAOに似た、より狭い範囲の現象だ。

 AO指数が正の時期は、北極付近の上空を流れる渦の流れが強くなり、寒気はそこに封じ込められる形になる。負の時期は逆に極渦の勢いが弱くなり、寒気が中緯度地域に流れ出して、寒冷な天候が訪れる。

 50~60歳代の年配の方なら、子供のころの冬がひどく寒かった記憶があるのではないか。1960年代はAO指数やNAO指数が大きく負に傾いた時期で、寒い冬の時代に対応する。

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