日本経済新聞

3月3日(火曜日)

日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
  • ヘルプ

コンテンツ一覧

ことばオンライン

フォローする

Myニュース

有料会員の方のみご利用になれます。
気になる連載・コラムをフォローすれば、
「Myニュース」でまとめよみができます。

なぜ広まった? 「『全然いい』は誤用」という迷信

(1/3ページ)
2011/12/13 7:00
小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
保存
印刷
リプリント
共有

 「全然いい」といった言い方を誤りだとする人は少なくないでしょう。一般に「全然は本来否定を伴うべき副詞である」という言語規範意識がありますが、研究者の間ではこれが国語史上の“迷信”であることは広く知られている事実です。迷信がいつごろから広まり、なぜいまだに信じられているのか。こうした疑問の解明に挑む最新日本語研究を紹介します。

 明治から昭和戦前にかけて、「全然」は否定にも肯定にも用いられてきたはずですが、日本語の誤用を扱った書籍などでは「全然+肯定」を定番の間違いとして取り上げています。国語辞典で「後に打ち消しや否定的表現を伴って」などと説明されていることが影響しているのか、必ず否定を伴うべき語であるようなイメージが根強くあるようです。

■「否定を伴う」 広まったのは昭和20年代後半

 10月22~23日に高知大学で開催された日本語学会(鈴木泰会長)の秋季大会。国立国語研究所の新野直哉・准教授をリーダーとする研究班(橋本行洋・花園大教授、梅林博人・相模女子大教授、島田泰子・二松学舎大教授)が、「言語の規範意識と使用実態―副詞“全然”の『迷信』をめぐって」をテーマに発表を行いました。

日本語学会で研究発表する新野直哉氏(高知大学)
画像の拡大

日本語学会で研究発表する新野直哉氏(高知大学)

 研究班では、「最近“全然”が正しく使われていない」といった趣旨の記事が昭和28~29年(1953~54年)にかけて学術誌「言語生活」(筑摩書房)に集中的に見られることから、「本来否定を伴う」という規範意識が昭和20年代後半に急速に広がったのではないかと考えています。しかし、発生・浸透の経緯については先行文献では解明されていないため、先行研究が注目しなかった戦後を目前に控えた昭和10年代(35~44年)の資料に当たり「全然」の使用実態を調べることで、規範意識が当時からあったのか考察することにしました。

  • 前へ
  • 1ページ
  • 2ページ
  • 3ページ
  • 次へ
小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
保存
印刷
リプリント
共有
関連キーワード

日本語、誤用、迷信、辞書

【PR】

【PR】

ことばオンライン 一覧

フォローする

Myニュース

有料会員の方のみご利用になれます。
気になる連載・コラムをフォローすれば、
「Myニュース」でまとめよみができます。

丸沼高原スキー場は「スーパーファインスノー」をうたう

アスピリン・シャンパン… 「○○スノー」何が違う?

 冬のレジャー、スキー・スノーボードは2月がピーク。滑走に適した雪として名高いのは「パウダースノー」だが、「スーパーファインスノー」「シルキースノー」などゲレンデごとに様々な雪質を指す新しい言葉を耳に…続き (2/18)

「バイト敬語」への対応は各社様々だ(東京都千代田区)

「よろしかったでしょうか」 実は正しいバイト敬語

 「よろしかったでしょうか」「お弁当のほう、温めますか」「1万円からお預かりします」――。ファミリーレストランやコンビニエンスストアなどの店員がしばしば使い、「バイト敬語」とも呼ばれるこれらの表現。「…続き (2/4)

オンワード樫山のジャージースーツ「ジョゼフ オム」

これも「ジャージー」? 体操着がスーツになるまで

 「ジャージー剣道着、明日の朝までに洗っといて」。剣道部の部活からかえってきた高校1年の息子の一言に、都内の会社員Aさん(49)は耳を疑った。「ジャージーといえばトレパンのこと。剣道着がジャージーとは…続き (1/21)

新着記事一覧

最近の記事

【PR】

日経ウーマノミクス・プロジェクト

モバイルやメール等で電子版を、より快適に!

各種サービスの説明をご覧ください。

TwitterやFacebookでも日経電子版をご活用ください。

[PR]

ページの先頭へ

日本経済新聞 電子版について

日本経済新聞社について